3月16日(金)
いつものようにバイトに出勤した。
午前11:30頃、携帯に登録のない番号から電話が入った。
出てみる。
「こちらは○○消防署の救急隊ですが、奥様が事故に遭われまして…」
「はぁ?」
「今から病院に来れますか」
「はい行きます。怪我の具合はどうですか?」
「意識はありますが、詳しくは病院の医師に聞いてください。」
搬送先は、バイト先から車でおよそ15分のところ。
この日は車で出勤したので、すぐに駆けつけた。
外来患者でごった返すロビーを抜けて一番奥の突き当たりに救急隊員の方がいて、ざっくりしとした事情を聞いた。
すると背後の扉がガーっと開いて、ストレッチャーに乗せられたうちのかーちゃんが出てきた。
仰向けに寝ていて額が大きく腫れ上がっていて、意識があるのか無いのか天井を眺めていた。
「あ、」
声をかける間もなく、CT室へ消えて行った。
救急隊員の方はひと通り説明を終えると、去って行った。
この間我が女房がどういう状況なのかまったく把握していない。
最初の電話の「意識はある」だけが唯一の情報だった。
色んな事が頭をよぎる。
考えたくない事も頭に浮かぶ。
かみさんの会社から電話がひっきりなしになる。
やっとCT室から出てきたと思ったら、今度は処置室に消えて行った。
たまらず看護士の方を掴まえてどんな状況なのか聞いた。
「脳外科の診察と整形外科の診察を受けます。終りましたら呼びますから待っていてください」
とだけ告げて処置室に消えて行った。
おいおい、テレビドラマ救命病棟みたいじゃないか。
勘弁してくれ。
待つ時間の長い事。
しばらくしてようやく「お入り下さい」と声がかかる。
処置室に入るとかみさんはストレッチャーに寝かされたままだ。
とにかくそこにいる医師に状態を聞く。
CTの画像を何枚か見せられ、脳や頭蓋骨には損傷のないことを告げられる。
ひとまず安堵した。
入院の必要は無いそうだが、急変する事もあるのでその際の注意を聞く。
医師が去り、かみさんに話しかける。
かみさんは淡々と事故のことを語り始めるが、どうも動転していてあまりはっきりしない。
なにより天井をぼんやり眺めていて、おいらの顔を見ない。
「おい、顔を見ろ」
と言ったら、やおらこっちを向いて
「あ、とーちゃんだ」
やっと理解したようだ。
診断結果は、頭部打撲、頸部ねん挫、肩・左ヒザの打撲。
怪我の具合より、車に撥ねられて、救急車で運ばれたという事により、軽いショック状態になっていたようだ。
かみさんは訪問介護の仕事をしてるので、次に行くおばあちゃんのところへ急いでいて、見通しの悪い十字路を飛び出してしまったようだ。
病院のストレッチャーの上で、かみさんはうわごとのように、次に行くはずだったおばあちゃんのことや、翌日に行く予定のおばあちゃんの家に行けるか気にしていた。
事故の相手はおじいちゃんで、病院にいる奥さんの迎えに急いでいて、出会い頭で撥ねてしまったようだ。
お年寄りの面倒を親身に見てる人がお年寄りに撥ねられるなんて割に合わないな。
飛び出したかみさんも悪いだろう。
車側の視点から見る為に、のちに現場を車で通ったが、見るからに自転車が飛び出してきそうな十字路だ。
さらに当方の自転車の後輪の後部分にぶつかってきている。
ドライバーの不注意は否めない。
※警察で聞いたが逆方向を見ていたそうだ。
相手は病院まで駆けつけて謝罪をし、その後の対応にも誠意を感じられた。
お互い大切な人のために急いだばかりに、加害者、被害者という立場になってしまった。
不幸な出来事だ。
このぐらいで済んだ事を幸いと考えた方がよいのか。
それとも、
真面目に生きている善良な民に、何故このような試練を?
と、天を恨めばいよいのか。
今は、かみさんの回復を祈るばかりだ。
HANZOさんこんにちは。
只今記事拝見して大変驚き心配しているところです・・
奥方様の早々のご回復、心よりお祈り申し上げます・・
どうぞお大事にしてください。
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ありがとうございます。
お陰さまでだいぶよくなって、歩き回れるようにはなりました。
ただインファイタースタイルのボクサーが12R闘いきったような顔になっています*o*;
記事にしようか迷ったのですが、我が家の一大事なので書き留めました。
お騒がせして済みませんm__m
ありがとうございます。
暖かいお見舞いのコメント感謝感激です。
ちょっと大袈裟に書きすぎました。怪我は軽傷です。
ただ、外に出れるようになるまではまだ時間がかかりそうです。
お仕事もあって大変でしょうけど家族を支えてあげてください。
色々な意味で!
頑張ってくださいね!
たいへんですね。
早くご回復願ってます。
奥様大丈夫でしょうか?
HANZOさんが不安な顔をしているとお子様達が更に不安になりそうですから、辛いけど頑張ってください。
早く退院できる事を願っています。
ありがとうございます。
生きていれば色んな事がありますね。
お互い頑張りましょう。
ありがとうございます。
週末卒業式なので、なんとか出られればいいのですが…。
この苦境を乗り越えますので、またメバルに連れてってください。
ありがとうございます。
頑張ります。
あ、入院はしていません。
自宅療養です。
ですが、とても外には出られない感じです。
タイトルで驚いて見たら、
奥様大変でしたね、お大事にしてください。
相手のことを考えていて事故にあってしまった
なんてつらいですね。
ありがとうございます。
まさに青天の霹靂でした。
何が起こるか分かりませんね。
幸い顔の腫れは引いてきました。
ただ、今度は色がついてパンダのようになってます。^^;
びっくりしました。奥さん大変でしたね。
回復なさっているようで良かったです。
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ありがとうございます。
顔もメンタルもだいぶ良くなりました。
近々復帰できると思います。
ありがとうございます。
ご心配をお懸けしてすみませんTT
僕もまったく同意見です。
っていうか日頃からそう言ってました。
でも、今回はヨメも悪かったと思っています。
近々明るい記事が書けると思います。
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