新中川産 天然うなぎを食す

130912-01.jpg


うなぎ。


葛飾区新中川某所産。


もちろん天然うなぎ。



これを釣ったのはいつだったか。

ブログの過去記事を遡ってみたら、どうやら8月28日のようだ。
(過去記事参照:http://mtbfish.blog107.fc2.com/blog-entry-742.html

ずいぶんと寝かせてしまった。



仕事がパンパンで、土日も休みなく、うなぎを捌いている暇なんてなかった。

一度仕事の合間に捌いてしまおうと、クーラーに氷を大量に投入して仮死状態にさせている時に仕事の電話が鳴った。

あわてて、少し硬直しだしたのを蘇生させて、再びクーラー生け簀に戻ってもらった事もある。



昨日木曜日。

ようやく仕事に狭間が出来た。

よし、捌いて食っちまおう。



クーラーに氷と塩(温度を下げるため)、焼酎を投入して、仮死状態になってもらう。

仮死状態じゃないととても裁けない、かといって死んでしまうとよろしくないらしい。

うなぎ職人さんによると「しらいれ」と言って、生きてるうちに捌いてすぐに焼かないと味がだいぶ落ちてしまうそうだ。



130912-02.jpg


採寸。


釣った時は50cmぐらいかと思ってた。


130912-03.jpg


63cm。

アゴを含めると63.5cmwww。


この20日間でずいぶんと痩せてしまった。

生け簀の中ではあまりエサを食べてくれない。

モエビを10匹以上同居させてたにもかかわらず、食べたのは3匹くらいだ。


130912-04.jpg


仮死状態のまま頭に目釘を打って、開いて、背骨を取る。

YouTubeではサササッと捌くが、素人にはとても無理だ。

ゴリゴリ、ギコギコ。

背骨に肉がいっぱいついてしまうToT;

ま、背骨もタレの出汁に使うけどね。


あんまりモタモタやってると蘇生してグネグネやりづらいから、適度に手早く。

背骨を断っても動くからね。


気をつけなくてはならいないのは、うなぎの血にはイクチオヘモトキシンという毒が含まれているので、手に傷があるときは厳重にガードしたほうが良い。化膿することもあるらしいので。

また、目に入ると結膜炎になるらしいのでメガネなしの人は気をつけて。

まあ毒といっても、加熱によって無害化するから刺身で食べなきゃそれ以外は問題はない。

※綺麗に洗って刺身で食べる地方もあるそうです。おいらも同様の毒がある穴子を刺身で食べたことがあります。



130912-05.jpg


くっきりとうなぎ特有の“綸子(りんず)”模様が浮き出てるね。


捌く前の生きてる状態はもっと綺麗に出てるのだが、生きてる状態は撮影しづらい。



130912-15.jpg


綸子(りんず)ってのはこういうことね。


これは着物の生地かな。(画像無断拝借)




今回も内臓は食べないことにする。


頂いたとある情報を元にね。

おいらは知識のある人(そのことを扱っている人)に従う。

おいらには知識がないから。


130912-07.jpg


見て、この身の厚さ。


これでもずいぶんと痩せてしまったのだ。


串を打たなくてもいいけど、焼くと結構反るから打ったほうが焼きやすいと思う。



130912-08.jpg


脂がじゅくじゅくじゅわぁ〜〜〜。


ファイアーーー!!


皮はすぐ焦げるから目を離さないように。



130912-06.jpg


焼いている間にタレを作ろう。

タレは、醤油とみりんと酒と砂糖。

ま、だいたい同量だ。

こんなもんどうやったって旨くなる。


頭と骨は捨てずにここで使う。

頭と骨をしっかりと焼いて、タレにぶち込に煮詰める。



ただの醤油ダレが「あの」うなぎのタレに変身する。


130912-09.jpg


ちょっと目を離すとすぐこうだorz


まめにひっくり返すのはそんなわけだ。


コンロ前でひたすらひっくり返す。

俺はうなぎ職人だ。


あ、暑い。

この日は久しぶりに暑かった。

今日はご飯だなと思ったけど…


130912-10.jpg


これを冷やしておこうw

※うなぎで使った氷再利用。


130912-11.jpg


いい感じに焼き目が付いたら、

蒸す!

関東風蒲焼きにとって、これはかかせないファクターだ。


これをすることで脂が適度に落ち、ふっくらと焼きあがる。


130912-12.jpg


蒸したら最終工程、タレを付けて焼く。


ただ脂が凄いのでタレは乗らない。


ほとんど下に落ちて凄い煙と匂いをご近所中にばら撒くことになる。

これは間違いなくテロだ!


130912-13.jpg


完成。


身の厚さ、わかるかな。


130912-14.jpg


ふっくら焼きあがった。

脂もかなりジューシー。


そして、天然うなぎの最大の特徴は皮だ。

皮が分厚くざっくざく。

そこから甘い香りと旨みと脂がじゅわ〜〜〜〜。


あまりに脂がすごいので、酒の肴にはなりません。

ご飯と一緒じゃないとちょっと手ごわいです。

タレを掛けたご飯と一緒にばくっと行って、キンキンに冷えたビールで脂ごと流しこむ!


くぅ〜〜〜!

やばし!




2年ぶりの天然うなぎを満喫した。



ここからはつまらない話。

ただし、このうなぎにはおよそ20ベクレル(/kg)ほどのセシウムを含んでいる。
(過去記事参照:http://mtbfish.blog107.fc2.com/blog-entry-715.html

この数値をごくごく簡単に説明するならば、1kgの個体なかに20本(/秒)の放射線を出す物質が含まれている。ということになるだろうか。

このうなぎの身が推定350gとしたら7本(/秒)の放射線を出す物質が含まれていることになる。

数値に関してはそれぞれの考えがあるだろう。

おいらは美味しく頂いた。

ただ、基準値以下が安全だとは決して思っていない。



今回、子供たちに食べさせるのは念のため控えさせた。

かわりに近所の鰻屋さんの愛知県一色産鰻を買ってやろう思ったら、いろんな事情で店を閉めてしまっていた。

残念だ。またひとつわが街から旨いものが消えた。

仕方なくスーパーで北欧産静岡加工の鰻を買ってやった。

それを一口食べたお姉の顔で全てを察した。

おいらも一口試食してみた。

……。

うちの子たち、うなぎには大変舌が肥えてると見える。



今度は遠征して余計なものが入っていないのを釣ってくるからな。

カンベンな。





さて、ここからもつまらない話。

閉めてしまった(元)鰻屋さん話によると、仕入元の養殖業者(愛知県一色)の池には1匹もうなぎがいなかったそうだ。

御殿が立ち並び栄華を誇った町も、今は閑散としているらしい。

まるでニシンの時と同じじゃないか。




先日、マグロやカツオがニシンやハタハタと同じ運命をたどるのではないかと心配している事を書いた。

うなぎは間違いなくその道を歩んでいる。



天然うなぎに関しては、江戸川、荒川だけで年間11トンの水揚げがあるのだという。(出典:http://sankei.jp.msn.com/region/news/130607/tky13060719580010-n1.htm)

養殖うなぎは関しては、卵からの養殖は出来ないので、遥かマリアナから泳いできた幼魚(しらすうなぎ)を獲り、それを養殖する。


つまり親うなぎと子うなぎを両方獲っちまってるってことだ。

他の魚のように来年もどってくるように稚魚を放流したりなどはしない(できない)。

個体数はどんどん減るばかりという寸法だ。



たかが1人の釣り人が年間数匹釣ったくらいでは生態系に影響を及ぼすとは考えられないが、バタフライ効果ということもある。

ということで、おいらのうなぎ釣り平成25年度はこれにて閉幕ということにしたいと思う。

来年のことはまた来年考える。



うなぎの人工孵化の研究が進むことを切に願っている。




いつも応援クリックありがとうございます。
にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村
[ 2013/09/13 10:37 ] 釣り ウナギ | TB(0) | CM(10)

いろいろと

いろいろ考えさせられる記事ですね。
放射性物質に関しては、原発問題が無ければ考えられなかったことで。
グルメのお嬢さんたちに安全な代替え品では満足させてあげられないしね。

うなぎの枯渇は、生態系がはっきりしていない上に増やす努力をしていないが故に
分かりきった結果ですよね。

ともあれ、捌くの上手ですね〜、蒲焼きは涎もの。
綸子って初めてききました。穴子には無いですよね?^^;
[ 2013/09/13 11:08 ] [ 編集 ]

今度はひつまぶしなんかも是非!
[ 2013/09/13 12:35 ] [ 編集 ]

tsunaさん

すみません^^;
ただ旨いものの話を書こうと思っていたら、うなぎに対する思いが出てしまいました。
漁獲量や期間をコントロールしている魚種もあるのに、うなぎに関しては獲り尽くして絶やすまでやめないような気がしてなりません。

おっとまた熱くなってしまいました(汗)
tsunaさんに褒められるのはなんだかこっ恥ずかしいですな。
子供たちは食べられなくて、特にお姉は凹んでました。
しかたないので、最後は特製タレご飯で満足してもらいました^^;
[ 2013/09/13 14:32 ] [ 編集 ]

たにたにさん

来年、もしうなぎ釣りをやるとしたら必ずやります。
っていうか、以前うちのお姉がやってました。
あれは蒸さないのかな?調べてみます。

たにたにさんもたまには中川の恵みを!
(ハクレンのムニエル、ニゴイのソテー、ボラのアクアパッツァでw)
[ 2013/09/13 14:35 ] [ 編集 ]

ご近所の皆さま方へ。

ご近隣の皆様。

HANZO家による嗅覚テロ攻撃、
慎んでお悔やみ申し上げます。

私の場合、勤務中にパソコンのモニタに表示されると言う視覚攻撃を受けました。

もし、被害者の会を結成される際は、是非お声がけください。当方うなぎ四人前を請求の予定です。
[ 2013/09/13 23:29 ] [ 編集 ]

結構手がかかるんですね~!

ウナギを釣ってから胃に納めるまで参考にさせていただきます(o^∀^o)

「蒲焼き」と言っても手がかかるんですね~!
万が一釣れる時が来たらチャレンジしてみます♪

あっ…!白焼きにワサビも捨てがたい!!
[ 2013/09/14 07:56 ] [ 編集 ]

にゃっきーさん

これは聖なる戦い。
全能なる鰻神に殉ずる戦い。

我々は餃子攻撃を決して許さない。
なお本日はキス天テロの予定あり。
心して待つがよい。
[ 2013/09/14 14:35 ] [ 編集 ]

ゆず。さん

それほどでもないっすよ。
簡単に釣れて、美味しく食べられる。
しかもコストは無料。(今回エサは掘ったので)
こんなにいろんな意味で美味しい釣りはないです。

ぜひご近所の例の清流でお試しあれ。
田んぼの水路みたいなとこにもいるらしいっす。

ここのうなぎは脂がすごいので、白焼きは少ししか食べられません。
それと養殖のより身が厚くやや硬いので、蒸してふっくらさせた蒲焼きがオススメです。
年内いっぱいは釣れると思います。
[ 2013/09/14 14:39 ] [ 編集 ]

ウナギ遠征行きたいですね。
[ 2013/09/16 12:46 ] [ 編集 ]

行っちゃいますか〜^^
新中川でもいいですよ〜〜
いつでも言って下さい。

あ、終了宣言してしまった…*o*;
[ 2013/09/16 14:23 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://mtbfish.blog107.fc2.com/tb.php/747-1d707ec4